- COLUMN
受動喫煙防止対策で活用できる補助金
分煙対策をしたいとは思っていても、費用の問題からあきらめてしまっていませんか?
実は、分煙対策費用の一部を負担してくれる補助金の制度があります。
今回は、分煙化する際に活用できる補助金についてご紹介します。
活用できる補助金の種類
●受動喫煙防止対策助成金
厚生労働省が設けている助成金制度です。事業場における受動喫煙防止対策を目的としており、全業種の中小企業が対象となっています。
助成額 | 費用の1/2(上限200万円) ※ただし、設置を行おうとする喫煙室等の面積1㎡当たりの助成対象経費上限は60万円 |
---|---|
対象事業主 | 労働者災害補償保険が適用される中小企業 |
対象の取組 | 喫煙室の設置・改修、屋外喫煙所(閉鎖系)の設置・改修、換気装置の設置(いずれも所定の条件を満たすもの) |
応募の条件 | 特になし |
ホームページ | http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000049868.html |
●外国人旅行者の受入れに向けた宿泊・飲食施設の分煙環境整備補助金
東京都が設けている補助金制度です。
外国人旅行者が快適に宿泊・飲食施設を利用できるよう、分煙環境を整備することが目的で、東京都内の宿泊施設、飲食店が対象となっています。
助成額 | 費用の4/5(上限300万円) |
---|---|
対象事業主 | 東京都内の宿泊施設 または 飲食店(風営法営業の許可を受けている施設等を除く) |
対象の取組 | 喫煙室の設置、エリア分煙、フロア分煙(いずれも所定の条件を満たすもの) |
応募の条件 | *多言語対応に取り組んでいる(取り組もうとしている) *分煙環境整備後、東京都が行うアンケート調査や視察受入れ、事業PRに協力する |
ホームページ | http://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/tourism/kakusyu/syukuhaku/ |
※詳細については、各補助金制度実施機関のホームページからチェックすることができます。
申請の流れ
どちらの補助金も大体の申請の流れは同じです。
1.申請書の提出
必要書類をそろえて、申請書を提出します。必要書類は各補助金制度実施機関のホームページから確認できます。
提出先 | |
---|---|
受動喫煙防止対策助成金 | 各地の労働局 |
外国人旅行者の受入れに向けた宿泊・飲食施設の分煙環境整備補助金 | 東京都産業労働局 |
2.交付の決定
審査に通れば、補助金の交付が決定します。
3.工事の発注・施工
補助金の交付が決定したら、工事を実施します。工事が完了したら工事費用を支払い、領収書と明細を受領します。
4.実績報告書の提出
報告書類を作成し、提出します。提出先は、申請書と同じです。
5.交付金額の確定
審査の後、交付金額が決定します。
6.補助金の請求
交付金額が確定したら、請求書を提出します。提出先は、申請書や実績報告書と同じです。
7.補助金の交付
請求書提出後、補助金が交付されます。
8.状況報告など
補助金の条件などにもよりますが、整備後の運用状況の報告などが必要な場合があります。
補助金活用の注意点
●補助金は後払い
補助金が交付されるのは、工事が終わった後です。そのため、工事前には必要資金を準備する必要があります。
●交付決定後に工事着手
補助金の交付が決定する前に施工された設備に関しては、補助の対象外となってしまいます。交付が決定してから工事に着手してください。
●工事代金の支払方法
分割払いやリース契約での支払いは対象外となります。
いかがでしたか?うまく補助金を活用できれば、低コストで分煙環境を作ることができます。
スモークポイントの導入でも、これらの補助金を利用できる可能性があるので、ご興味のある方はお気軽にご相談ください。
※各補助金の情報は、2017年7月現在のものです。